DNSを扱っている組織について_Cyber(DNS2)

ここでは、各ドメインを扱っている団体の名称について説明します。

ICANN(アイキャン)

 どのトップドメインをどの会社に売らせるか決める、非営利組織です。
 「.tokyo」,「.web」等の新しくドメインを作成する権限があるのも「ICANN」です。
 ルートネームサーバを管理しているのも、この組織です。

 ちなみに、「http」のポートは80、「https」のポートは443というように、各プロトコルに対するポート番号を決めているのも「ICANN」です。

レジストリ

 トップレベルドメイン(TLD)の登録・管理を行う組織です。
 ドメイン名を「レジストラ」に卸します。
 ※ 「.jp」:(株)日本レジストリサービス(JPRS)
 ※ 「.com」「.net」「.name」:VeriSign Global Registry Services
 ※ 「.tokyo」:GMO ドメインレジストリ株式会社

レジストラ

 トップレベルドメイン(TLD)の管理を行うレジストリ(登録管理組織)との契約に基づいてその下でドメイン名の登録を行います。もちろん、どのレジストリから、どの「TLD」を仕入れるかはレジストラ次第です。
 ドメイン名を「レジストリ」から仕入れます。
 ドメイン名を「リセラ」に卸します。
 ドメイン名を一般消費者に販売します。
 ※ お名前.com 、 

リセラ

 ドメイン名を一般消費者に販売します。
 レジストラの下でドメイン名登録を取り扱う事業者です。
※ 名付けてネット

レジストラとリセラの違い

 gTLDの場合には、レジストラとリセラには明確な違いがあり、 レジストラはICANNから認定を受け契約を結び、自身で登録データベースやWHOISを管理し、 ICANNが定める各種ポリシーに厳格に準拠する義務があります。
 それに対して、リセラはユーザーからの申請をレジストラに取り次ぐだけで、 レジストラとの契約に基づく義務などはありますが、ICANNと直接契約関係にあるわけではありません。 ただし、リセラの上位レジストラがICANNと2013年版のレジストラ認定契約(RAA)を締結している場合は、 レジストラによるリセラの監視要件などが規定されています。
 なお、ccTLDの場合にはもう少し区別は曖昧になり、 レジストリへの直接登録申請を受け付けているTLDなどでは、 単に規模が大きい事業者をレジストラ、小規模な事業者をリセラと呼んでいることなどもあります。ただ、一般的にはレジストラとリセラの区別はレジストリとの契約関係があるかどうかで付けられることが多く、 リセラの規模はさまざまです。 個人レベルで申請代行をしているだけの小規模なものから、 ISPやホスティング事業者、Webページ作成業者などがドメイン名の登録取り次ぎを行っているある程度の規模があるところ、 ドメイン名登録を専業でやっていて規模としては並のレジストラよりも規模が大きいところまで存在します。
 上述のRAAによる規定などはあるものの、リセラはレジストラと比べれば自由度が高い運営が可能なため、 リセラごとの費用やサービス面での差が大きいことが特徴です。 そのため、事業者を選ぶ際にはよく吟味することが必要ですが、逆に言えばレジストラに比べ、 より自分にあった柔軟なサービスを提供している事業者や、 費用が低廉な事業者を選択することが可能だとも言えます。
※ JAPNICから引用「https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/reseller.html」

各「TLD」(ドメイン)によって値段が異なる理由

 各TLDによって、卸す値段はバラバラであり、「.jp」は高く(1年で3500円)、あまり見かけることのない「.work」等は安い(1年で1200円)です。各TLDごとに独占状態ではありますが、値段の分だけあって、JPRS は管理体制もしっかりしてるので、障害が起きるリスクは低いといえます。
 ひとたび障害が起きれば対応する人件費もかかりますし、jp のドメイン名が少々高くても安心代と思えば安いのかも知れません。
 ちなみに、 1 年で 250,000 円かかる.rich というドメイン名もあるようです。

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